先日九大医系学生サポートセンターは「引揚げ」についてフィールドワークを行いました。
引揚げとは戦時中日本が植民地支配や占領をしていて、一般の日本人を住まわせていた土地から、日本に帰還させた出来事を言います。
大陸から近かったこともあり、福岡は最大の引揚げの地となりました。
フィールドワークでは博多港にあるモニュメントを見学。そこで講師をしていただいた「引揚げ港・博多を考えるつどい」事務局長の堀田さんから、引揚げについての解説やモニュメントや資料館ができた運動の経緯などを語っていただきました。
資料館にも見学に行き二日市保養所のことなどについても学習しました。二日市保養所は堕胎罪が法律としてあり中絶手術が違法だった時代、引き揚げ途中に性暴力の被害にあった女性に中絶手術を行い、女性の権利を守るために活動にあたっていた場所であります。
医師を目指す医学生にとっては医師のプロフェッショナリズムを考えるきっかけになったのではないかと思います。
学生からは感想として「こんな出来事があったということを全然知らなかった。学校教育や報道に限らず、自分たちでも学習をしていきたい」という感想が述べられました。
とてもいい学びの時間になりました!
引き揚げ港・福岡~苦難と平和へいの願い~常設設展示施設
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