佐賀大医系学生サポートセンターで江島紀代子Drを講師に地域医療学習会を開催しました。
今回初めて民医連の企画に参加する5年生も含め4名の学生が参加しました。
「千鳥橋病院と共に歩んで」というテーマで千鳥橋病院の成り立ちと江島Drが医師研修にどのように関わってきたのか、地域の抱える問題にどのように向きあってきたのかということを講義しました。
千鳥橋病院は、前身の福岡民主診療所の頃、戦後の荒廃に建てられた住宅に住む人々のもとに医療を届けてきました。更に現在に至るまでに福岡で起きた様々な公害問題においても患者さんに向き合い、共に闘ってきたことを話しました。また、この夏にポーランドへ旅行へ行った際、アウシュビッツ収容所を見学した様子も報告されました。
戦争は狂気が引き起こすものであり、人間のむごさを是非実際に現場に行きみてほしいと学生に伝えました。学生からは「江島Drが何故貧困問題に関し熱意をもっているのか?」という質問が出され、江島Drは「子どもは国にとって大切な存在なのにその子ども達が満足に食事ができていないということが許せないと思っている」と答えられました。
最後に学生へメッセージとして「コミュニケーションの力を身につけて欲しい、患者さんの訴えをしっかりと聞ける医師になってください」という言葉を贈りました。
学生からは、「女性の大先輩の話を聞けて大変貴重な時間だった」、「先生の姿を見て国家が戦争など人々を不幸にしようとするとき、医師としてしっかりと反対の姿勢を取りたいと思った。」、「民医連という団体は初めて知ったが医療支援など地域の為に行っている活動についてもっと知りたい」などの感想が出ていました。