ふくおか・さが民医連の新歓企画として、「リアル医療体験」が6月6日(土)に健和会大手町病院(北九州市)で開催され、佐賀大学、九州大学の医学生が参加しました。
開始前に医学生からは、「普段は座学ばかりでモチベーションが下がっているが、これを機会に勉強への意欲を上げたい」との意気込みが聞かれました。体験では大手町病院外科の中沼医師の指導のもと、緊張性気胸を疑う患者が運ばれてきた時に、初期診断からセカンドの治療につなげるまでを、モデルの人形を用いて参加者それぞれが実演しました。その後、ICU、HCUと年間救急車搬入台数約6000台のERを見学し、「自分たちが体験した診断をこの場で瞬時に全てやっていると考えると先生達はすごい。」との声が挙がっていました。自分の目で見て、考えて、実際に体験してみるという大学では学べない充実したものになりました。
学生からの感想
・以前習った救命の措置よりもより更に詳しく初期対応を学べ、とても実のある1日になった。
・ERやICUではスタッフが患者さんにつきっきりで、緊迫している様子が伝わった。
・普段大学で学んでいることと、実際にやっていることは全くの別物でこれからこういう機会があれば積極的に参加して学びたいと思った。
・今回担当して頂いた先生方は本当にすごいと思った。とても3年目や5年目には思えなかった。
・実技体験は難しかったが、とても楽しかった。普段の病院実習では体験できない実技ができて貴重な時間になった。
中沼医師による外傷診療講座を真剣に聞く学生。
人形を使い緊張性気胸の初期診断を体験中。
橈骨動脈、感じることができるかな?