「地域の中で学ぶ初期研修~患者さんの思いを知る、医療者の思いを知る」をテーマに、千鳥橋病院では、3月5日~6日に新5・6年生の医学生を対象とした地域医療セミナーを開催しました。
プログラム:1日目
レクチャー「患者さん中心の医療」
病棟実習① 問診・診察・情報収集など
患者さん自宅訪問(往診)
病棟実習②
胃カメラ体験
プログラム:2日目
ヘルパー同行
病棟実習③
医師・患者さんからのメッセージ(江島紀代子医師・研修医・ふくおか健康友の会会長)
2日間のまとめ・修了証書授与
2日間にわたるプログラムは、テーマに沿って行われ、1日目はレクチャーの後、実際に患者さんのもとへ行き対話をしました。病棟に出向きベッドサイドでお話を聞く、外来かかりつけの患者さんのお宅へ訪問し、患者さんがどのような思いで病気と向き合い、医師と関わりを持っているのかを教えていただきました。
2日目の午前はヘルパー体験。病院を退院した利用者さんのお宅では、まだまだ十分に社会復帰ができていない利用者さんを見て、退院後の患者さんとの関わり方について興味を持つことができました。
午後はベテラン医師と、研修医から医師の立場、ふくおか健康友の会の大鶴会長より患者の立場からのメッセージとして、医療者の思いや、千鳥橋病院がどういう思いで患者さんと向き合っているのかについて語ってもらいました。
参加した学生の感想
・患者さんの気持ちや、生活背景を知ることで治療の進め方も違ってくることを理解できた。
・入院中は色々な管理ができるが、退院後に環境が変わったあと、病院側がどう関わっていくかということをもっと知りたいと思った。
・患者さんの医師への信頼感が伝わってきて、患者とのコミュニケーションを大切にして信頼感を生み出していくことが大事だと分かった。
・千鳥橋病院の歴史など貴重な話を聞くことができた。
今回の地域医療実習では、千鳥橋病院の患者さんに対する医療者の思い、患者さんの思い、ふくおか健康友の会の方からの患者・患者家族の声を直接聞く密度の濃い企画になりました。