10月4~5日に福岡佐賀民医連医学生交流合宿を行い、佐賀大学の医学生8名(うち奨学生が6名)が参加しました。
千鳥橋病院からは研修医の家入医師と野中医師が佐賀大の先輩として参加。また、神野診療所で研修中の園田医師(千鳥橋病院)も参加しました。
<1日目> 学習講演
1. 「地域医療とは」
講師:神野診療所 所長 香月医師
佐賀県の神野診療所における地域医療や在宅、看取りなどについて
2. 「高齢者医療-地域包括ケア-」
講師:健和会 大手町ケアプランセンター所長 木村智子ケアマネージャー
ケアマネージャーの仕事や地域包括ケアについて
3. 「保健予防活動地域の健康づくり」
講師:佐賀医療生協 松尾組織部次長
佐賀医療生協の班会や健康チェックなどの取り組みについて
講演後はグループディスカッションを行い、夜の交流会では学生が日頃悩んでいることや、奨学生活動についてなど先輩や医師に相談する姿もあり、和やかに交流を行いました。
<2日目>
1年間のまとめとして、昨年のKOMSA(九州沖縄医学生のつどい)や奄美離島フィールドワーク、医学生のつどいの事前学習について学生が報告。千鳥橋病院の家入医師が長崎県五島ふれあい診療所、野中医師が鹿児島県徳之島での地域研修報告を行いました。
<学生の発表:あなたのやりたいと思う地域医療>
・生まれてから死ぬまで地域の全員がここで良かったと思われるような地域を作りたい。だから地域の人が何を考えてどうしているのかニーズに合わせ、みんなを笑顔に出来る医師になりたい。
・何度も見てもらいたくなる医師
・自分が患者さんだったら何をして欲しいか考えて、それをしてあげられる医師、求められていることや何が必要なのか分かる医師になりたい。
・自分がやりたい地域医療ではなく、患者さんがして欲しい地域医療をすることが大切だと思った。こういう場で話を聞いたり、遊びや勉強、いろいろな事をして引き出しを作りたい。もっと患者さんに近づきたいと思った。
最後に香月医師から「横のつながりや一緒に入職した同期を大切にし、連携して医療をして欲しい、縦のつながりも大事にして来年度も続けていきたい」と挨拶し閉会しました。
<学習講演の感想>
・病院以外での看取りは難しく負担が大きいものだと思うが、看取りを経験したスタッフや家族からポジティブな意見が多かったと聞いて驚いた。なるべく自由に最期を送って欲しいと思う。
・ケアマネージャーさんが患者さん宅でどのようなことに気をつけているかといった仕事内容が分かって良かった。介護職の現状が分かった。
・佐賀医療生協の取り組みは病気になる前に、病気にならないようにするためにはどうすれいいか考える機会になっていると感じた。活動をイメージしながら学ぶ事が出来た。