7月26日~27日に宮崎県の青島でKOMSA*(九州沖縄医学生のつどい)第2回実行委員会が開催され、20名の参加がありました。
1日目は、認知症の人と家族の会の吉村照代さんより「認知症の人と共に生きて伝えたいこと」と題して学習講演がありました。ご自身も両親と姉の介護をした経験があり「言葉に発しない部分があるのでいつもと違う所をキャッチする。認知症の人は自尊心が傷つけられているのです。」など話され、最後に「認知症を理解して認知症を支える医師になってほしい。」と力強いメッセージをいただきました。
学生からは「相談者の中には独居で認知症の方はいるのか?」「家族の会から家族の方への援助方法は?」等質問が出されました。その後、SGD(Small Group Discussion)の中で今年のKOMSAのテーマを考えました。
夜には懇親会が開催され、初参加の1年生も各大学の医学生と楽しく交流をすることができました。
2日目はスケジュールや企画の内容を学生が主体となって話し合いました。次回は9月に第3回実行委員会が福岡で開催され、KOMSAの本番は10月18日(土)~19日(日)に宮崎で開催されます。今年のテーマは「医療とパートナーシップ~陸の孤島宮崎で学ぼう!つくろう!つながりを!」に決まりました。
今回参加した学生の感想です。
・医療者は、認知症の患者さんの色いろなサインをキャッチしなければならないと思った。
・介護を行う家族への心・身体のケアが必要となる。「認知症の人と家族の会」だけでなく医療従事者もそのような立場に立てるような社会となっていけばよいと思った。
・改めて医師という職業について考えさせられた。
・SGDでは初めての参加でほとんど発言できなかったけど、自分の意見や考えを伝えることの大切さを確認する良いきっかけになった。
・「自尊心を大事にすること」という言葉が特に印象的だった。
*KOMSAとは...KyusyuOkinawa Medical Student Associationの略で、民医連に加盟する九州沖縄地区の病院のネットワークを活かして、医学生に学習と交流の場を提供しています。医療や福祉、社会問題などの様々なテーマで学びを深めています。
KOMSAに関するお問い合わせ:千鳥橋病院 医局事務部
http://www.chidoribashi-resident.jp/toiawase/
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