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2014年7月アーカイブ
7月12日に千鳥橋病院にて「九州・沖縄民医連プライマリ・ケアネットワーク ポートフォリオ大会」が開催されました。九州・沖縄各地から40名ほどの参加者がありました。 長い名称ですが、九州・沖縄の民医連の総合診療に携わる、指導医・研修医が一堂に会する初めての企画でした。




千鳥橋病院には日本プライマリ・ケア連合学会が認定する家庭医療後期研修プログラムがあります。初期研修2年を終えた医師が、家庭医療専門医を取得できる後期研修コース(3年間)です。現在、09年卒1名、10年卒1名、122名の後期研修医が研修を行っています。


当院のプログラムでは外来、病棟、診療所での日々の実践はできているのですが、まだ歴史も浅く、家庭医療学(家庭医にも家庭医としての哲学やアプローチの手法など学問がある)の講義を行ったり、後期研修医がポートフォリオ(日頃の経験を綴り、感じ考え挑戦したことをまとめたもの)をまとめ、それをみんなで議論することがなかなかできていませんでした。


今回、プライマリ・ケア連合学会の理事であり、生協浮間診療所の所長をされている藤沼康樹先生をお招きして、講演とポートフォリオ大会を開催しました。

講演では、「総合診療を専門とする医師の臨床能力(コアコンピテンシー)」についてお話を伺いました。都市部の医療における総合診療の役割の話では、高齢者医療の難しさがあり、多剤投薬の問題などがあること、ここに総合診療医の果たすべき役割があることを知りました。また、疾患の治療やマネージメントだけではなく、多職種によるチームを形成しチームで問題を解決していくこと、日頃から地域のリソースについて把握してくことが大切だと知りました。その後、総合診療医が身に着けておくべき、コア・コンピテンシーの設定の経過と中身について学びました。扱う問題の広さと多様性、地域を診る医師の視点、多職種連携、在宅医療、緩和ケア、高齢者ケア、予防・健康増進などについて話がありました。日頃私たちが実践していることがすなわち総合診療医の役割であることがわかりやすく整理することができました。



ポートフォリオ大会では、福岡・佐賀・長崎・熊本から4名の後期研修医の発表がありました。それぞれに、医学的だけでなく、心理・社会的問題を抱えており学びになる発表でした。藤沼先生からのフィードバックもどういうところに着目しポートフォリオの考察を深めるのか、学問的にはどのようなアプローチがあるのか指導医の学びになりました。


大会終了後の懇親会でも、藤沼先生や九州・沖縄の家庭医療指導医・研修医との交流を深めることができました。今後も継続して取り組みを続けていきたいと思います。




by chidoribashi
 

8月7日~9日に愛媛県松山市で開催される「民医連の医療と研修を考える医学生のつどい」の事前学習会として、「福岡医療団のあゆみ」をテーマに千鳥橋病院の江島紀代子医師が722日に講演を行いました。

江島紀代子医師は、九州大学を1965年に卒業後、仲間と一緒に医療活動を開始した福岡民主医療所(千鳥橋病院の前身)の開設当初の時代背景や、長年携わってきた研修医の指導や公害問題の取り組みなど、千鳥橋病院と共に歩んできた50年の歴史をスライドを交えてふりかえりました。

 

参加した学生からは、「病院や患者さんに対する先生の愛を感じた。」「今の年齢まで仕事を続けられることはとても幸せなことだなと思う。」「千鳥橋病院の歴史を勉強できた。」「先生が感じている地域医療とは?またやりがいは何ですか?」などの質問や感想が多く出されました。

江島医師から学生へ「私は民医連の無差別平等な医療にとても共感して千鳥橋病院で働いている。みなさんも頑張ってください。」と応援のメッセージがありました。学習会終了後、夏のつどい参加予定の学生は遅くまでつどいのブックレット制作に取り組み、無事完成させました。

 

今年の夏の医学生のつどいは「地域医療」をテーマに、87日(木)~9日(土)に愛媛県松山市奥道後で開催されます。

今回、事前学習会に参加した学生からは3名が参加します。全国の各県連から学んだことの学習や、共同組織について、交流会など多くの企画が予定されています。


by chidoribashi




全日本民医連の医学生のつどい*「7月つどい」が7月12日~13日に東京で開催されました。


医学生49名を含む105名が参加しました。


1日目は「地域分析の手法と地域医療の実践」と題して、長野民医連・医療法人健和会理事長の熊谷嘉隆医師から、「なぜ地域分析を始めたのか、医療介護の事情、地域の現状を知る、地域に求められる医療は何か。」についての講演が行われました。また、最後に「病院に来る人を待っているようではいけない。」と強く語りました。

 

学生からは「数字をデータ化して目に見える形で自分の地域を分析するのは新鮮だった。」「求められる医療と自分がやりたい医療にジレンマがある。」「民医連の立ち位置を学んだ。」などの感想がありました。夜は交流会が行われ、大学や学年をこえ学生生活や部活、アルバイトなどについての話に交流を深めました。


2日目は、「夏つどい」に向けて、交流会や学習会、研修などの企画について話し合いました。交流会企画では愛媛県で開催ということで、「四国らしい出し物をしたい。」「共同組織の方も楽しめる企画にしたい。」など楽しい企画が出ていました。また、研修企画では「民医連の医療を知ってもらえるような企画にしたい。」などの意見が出されました。


初めて参加した学生からは、「初参加だったがとても楽しかった。いろいろな学年の意見を聞けるのも良かったし、真面目な話しをしても、みんなきちんと聞いてくれるので嬉しい。またぜひ参加したい。」と感想がありました。


8月7日(木)~9日(土)に開催される「夏つどい」では、全国の医学生や医師、職員、共同組織の方が愛媛県松山市の奥道後に集まり、大阪西淀病院の大島民旗院長を講師に迎え、「地域医療|~各地の取り組みを知ろう。語ろう。そして、自分の地域へ。」と題しての講演会や交流企画が開催されます。


千鳥橋病院からも指導医として佐々木洋平医師(循環器内科)が参加します。また、ふくおか・さが民医連からも多くの医学生が参加する予定です。

 


*「医学生のつどい」とは、全国の医学生がつどい、講演やフィールドワーク、SGD(small group discussin)などを通して、社会や地域から求められている医療や社会の問題を学び、自分たちが将来どんな医師になりたいかを探求できる企画です。いくつかの実行委員会を通して、民医連とともに医学生が自主的な学びの中で作り上げる年1回の一大イベントで、医師以外にもコメディカル、民医連を支える地域の方々も参加して、様々な視点からテーマを深めます。全国に多くの仲間をつくり、医学生のつどいで楽しく学びを深めてみませんか。


お問い合わせ先:千鳥橋病院 医局事務部


 



by chidoribashi
 

Medi-Wing(医学生と民医連の情報誌)第59号』に当院の山本一視医師(千鳥橋病院副院長・総合内科・全日本民医連医学生委員長)が「地域包括ケア時代に求められる医師」をテーマしたインタビューが掲載されました。

http://aequalis.jp/ikei_gakusei/medi_wing/

 

 

by chidoribashi
 

千鳥橋病院が所属する全日本民医連には、医師臨床研修センターのページ(イコリス)があります。

イコリス(aequalis)とは、ラテン語の aequālis ("equal")が語源となっており、「等しい」、「共存」、「平等」などの意味があります。国民の医療要求にこたえていく民医連医療を表す言葉として、また民医連だけでなく日本中の研修医が国民本位の研修を等しく学んでほしいとの願いを込めて「aequalis(イコリス)」とネーミングされました。

「イコリス」は、どのような情報を発信しているのですか?

全日本(民医連)の医師臨床研修センターの情報発信の場として、全国・各地域、病院等での医師研修内容の紹介、医学生や高校生向け企画等の紹介、医学生や医師研修に関するトピックス、奨学金などの情報を発信しています。また、民医連の研修医や指導医のための学習企画や交流企画を開催しています。


民医連は、北は北海道から南は沖縄まで全国各地に病院や診療所等があり、それぞれの地域で患者中心の医療を行っています。研修に関してもそれぞれの地域や病院の医療活動によって特色があります。

医学生のみなさん、病院研修・実習の情報収集に「イコリス」をどうぞご活用ください。

全日本民医連医師臨床研修センター eaqaulis(イコリ


by chidoribashi

現在、プライマリ・ケア連合学会の中で中心的な活動をされている、藤沼康樹先生をお招きして、講演と研修医のポートフォリオ発表大会を行います。九州・沖縄のプライマリ・ケア医が一同に集まって学習する場を準備いたしました。医学生のみなさまも参加できます。多数のご参加をお待ちしています。

 

日 時:2014年7月12日(土)14時~18時

場 所:千鳥橋病院 東館 2階カンファレンスルーム 

内 容:1. 記念講演「家庭医療あるいは今後の総合診療医に必要となる臨床能力について」

      講師 藤沼康樹 医療福祉生協連家庭医療学開発センター(略称CFMD

Centre for Family Medicine Development, HCA-JCCUセンター長)

    2. ポートフォリオ大会 

      大変だった、心残りがする、もやっとする経験をした症例を持ち寄って検討しましょう。

参加対象:プライマリ・ケアに関わる指導医・後期研修医・初期研修医・医学生

主 催:QOKI 全日本民医連 九州・沖縄地方協議会

終了後に、懇親会を行います。

 

【お申し込み・お問い合わせ先】

福岡県民医連(担当:成富)TEL:092-483-0431  Mail:naritomi@f-kenren.or.jp

メールにてお申し込みの際は、件名に「ポートフォリオ大会」、本文に氏名、病院名または大学、学科、学年、連絡先をお書き添えください。

申込み締切:7月11日(金)

 

by chidoribashi