第35回医学生のつどいの5月つどいが5月24日(土)~25日(日)に東京・晴海グランドホテルにて、「消費税・社会保障問題」をテーマに開催されました。医学生55名、全体で約120名が参加、福岡からは3名が参加しました。
【1日目】学習講義|各職種から見た「医療とお金」について
・守谷能和
医師(埼玉協同病院)
・谷口路代
事務局次長(全日本民医連)
・冨岡真理子
MSWソーシャルワーカー委員(高崎中央病院)
お金が払えないため1泊のみの入院で追い出され、民医連の病院へ来られた患者さんの事例、治療に必要な検査でも患者さんにとって経済的な負担になってしまうという事、病院の経営に関してなどの話から現在の社会問題について学びました。講演後には、SGD(Small Group Discussion)を行い、議論を深めました。
また、1日目の終わりには、班別交流と学年別の交流で普段関わる事の少ない他大学の医学生同士、語り合い大いに盛り上がりました。
2日目】福島視察の報告|医学生のつどい事務局の学生
福島の現状を報告し、感想として「労働者の姿が印象的だった。」、「病棟や外来だけでは人々の健康を守ることが出来ない。」、「自分がこれは大事だと思った時には、意見や立場表明する事をためらわないでほしい。」と語りました。
最後に各班からSGD内容を発表し、5月のつどいが閉会となりました。
【参加した学生の感想】
・大学の中では、病院に関わるお金について知る機会がなかったのでとても興味深かった。
・通常の治療でも大きな負担になってしまう方がいる。貧困や高齢化の日本でどんな医療が求められるのか知って行きたい。
・医療費が払えない患者さんが他病院から追い出されて医療不信になっていると思う。患者さんの背景を知って、今できる限りの医療を提供できる医師になりたい。
・福島の現状を知りみんなで共有できた。自分も実際に見て学びたい。
・SGDでは議題に関係のないことも知らないと、多角的に見ることができないと分かった。広く興味を持って知識や教養を身に付けることも大事だと感じた。
・ニュースなどでは見えてこないことも多く、実際に自分で見ること、共有すること、そして伝えることが最も大切だと感じた。今回つどいに参加して成長できたと思う。
・いろいろな人たちと話し合えることがこんなに楽しいと知った。自分の世界が広がった。
・他大学の学生やいろいろな職員と一緒にディスカッションし、交流できて勉強になった。次回も参加したい。
次回、7月つどいは7月12日(土)~13日(日)に東京の同会場で「地域医療」をテーマに開催されます。
つどいに関するお問い合わせは、各県の民医連医系学生サポートセンターまでお問い合わせください。
http://www.qoki.jp/shogakukin.html
QOKI(九州・沖縄医師研修センターのページ)